7月30日 主が家を建てるのでなければ

詩編127編1節〜5節

詩編120編から134編までの15の詩編は「都上りの歌」と表題が付けられており,これらの詩編は,過越祭や仮庵祭などの祭りの際,エルサレムの神殿を巡礼する時に歌った詩編とされています.127編1節「主が家を建てるのでなければ建てる者の働きはむなしい」と言われている「家」とは,一義的には「主の家」,ソロモンの時代に建てられた神殿を指していると思いますが,この最初の神殿はバビロンによって破壊されました.エズラの時代に再建された神殿は,かつてのソロモンの神殿に比べると.見劣りするようなものでしたが,神に礼拝をささげる場所の再建を果たした多くの民が涙したことがエズラ記に記されています.
詩篇127編の前半では,家を建てること,町を守ること,日々の労働について語られていますが,いずれも信仰と生活に密接に関係している事柄をあげて,自らの力や労力だけで生きることは空しいことであると言われています.重要なことは,これらの営みを導かれるのは「主」であるということです.
主なる神を中心に営まれる働きと生活が,空しさから解放された人生へと導かれていくことを覚えたいと思います.

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