3月6日 信仰を守って走り終える生涯
テモテへの手紙第二4章6節~8節
ローマの獄中にいたパウロは,「私が世を去る時が来ました」(6)と,自らの最後を意識しながらテモテにこの手紙を書き送りました.自分の生涯の最後を意識する中で,人は何を思うのでしょうか.パウロは「私は勇敢に戦い抜き,走るべき道のりを走り終え,信仰を守り通しました」(7)と語り,この地上の生涯,与えられた歩みを振り返り,後悔はなく,むしろやり遂げたという思いを前面に出して言いました.そして,「あとは,義の栄冠が私のために用意されているだけです」(8)と告白し,この地上で報いられるというよりは,それよりも勝る,天における「義の栄冠」ー神からの,義なる者であるという冠ーこそが,最大の祝福を意味しており,これが用意されている幸いを語りました.私たちも天における冠を頂ける希望を持って歩む者となりましょう.