7月13日 聖餐と愛餐の交わり(1)

 コリント人への手紙第一 11章17節~34節[ビデオメッセージは⇒こちら
 パウロの伝道旅行において、コリントは比較的長く留まって伝道して教会が建て上げられた地です。しかし、コリントは港湾都市として栄えた町でしたが、異教文化が色濃く、問題の多い地であり、教会にもさまざまな問題がありました。中でも大きな問題となっていたのが、「聖餐と愛餐」でした。
初代教会(初期の教会)の多くでは、主日に集まり礼拝がささげられると共に、「聖餐と愛餐」を一緒に行っていました。
主イエスが教えられた聖餐はユダヤ人の過越しの祭の食事の時に合わせて示されてたこともあり、共に杯を交わしていくことに沿って意味つけられ教えられたため、そこから信徒同士が共に食卓を囲む愛餐が発展していきました。
しかし、パウロはコリント教会における「聖餐と愛餐」については、「あなたがたの集まりが益にならず、かえって害になっているからです。」(17)と指摘しました。その問題は、「分裂」(18)「神の教会を軽んじて、貧しい人たちに恥ずかしい思いをさせている」(22)という点にありました。
パウロは、ただ、食べたり飲んだりするのではなく、互いを愛し、受け入れ、配慮し合う交わりこそが重要だと教えました。世にある関係とは異なり、キリストが示されたようなふさわしい交わりを築くことに意義があるとしたのです。

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