5月11日 神の祝福にあずかる女性たち
出エジプト記1章15節~21節
出エジプト記の冒頭 には、イスラエルの民がエジプトにおいて奴隷として苦役を強いられ、あえいでいる姿が記されています。苦難の中から脱出するという出エジプトの出来事は、今日の信仰者である私たちも深く共感する内容があると思います。
イスラエルの民はそのエジプトの地で最大の危機に瀕します。「エジプトの王は、ヘブル人の助産婦たちに命じた。一人の名はシフラ、もう一人の名はプアであった。彼は言った。「ヘブル人の女の出産を助けるとき、産み台の上を見て、もし男の子なら、殺さなければならない。女の子なら、生かしておけ」 (15~16)と記されています。エジプトの王の言うことは、奴隷という身分にあるイスラエルの民にとって絶対命令でもあり、大変苦しい立場に置かれました。そんな中で、彼女たちのとった行動に対する言い訳は、なんとも稚拙で、生まれてしまって間に合わなかったというものでした(17-19)。しかし、このような言葉の根底には、「しかし、助産婦たちは神を恐れ」(17)とあるように、エジプトの王を恐れるのではなく、主なる神への恐れがあったのです。
「助産婦たちは神を恐れたので、神は彼女たちの家を栄えさせた。」(21)とあるように、どんな場合でも、主を恐れつつ歩むことがすべてにおいての祝福の基であることを覚えたいと思います。