1月19日 心のきよい人
旧約聖書 詩編73編1節~12節
詩編73編の作者であるアサフの問題意識は,「私が誇り高ぶる者をねたみ,悪者の栄えるのを見たからである」(3)と言っているように,世の中にあって悪者が栄えているように見えるという,理不尽な状況があることでした.言い方を変えれば,神を信じていない者たちが一見幸せに見えてしまい,神を信じて歩む自分たちを愚かに思ってしまうということでした.私たちは世にある理不尽な状況をどう理解すべきでしょうか.この詩編の結論は,まず冒頭に記されています.「まことに神は,イスラエルに,心のきよい人たちに,いつくしみ深い」(1)とあり,一見,理不尽なように感じる世にあって,神は,決して,見捨てられることなく,神の憐れみは尽きずに,信仰者に向けられているということです.改めて,神の憐れみに期待して歩んで行きましょう.