7月23日 「今日,心得なさい」
申命記11章1節~12節
モーセは荒野における40年の旅路を振り返りつつ,イスラエルの民に対して,再び約束の地カナンを目指して出発して行くにあたり,「今日,心得なさい」(2)と言いました.何を心得るように命じたのかというと,まず,「あなたはあなたの神,主を愛し,主への務めを果たし,主の掟と定めと命令をいつも守りなさい」(1)ということを前提に,この教えを次世代の子供たちにも語り継ぐように命じました.荒野における数々の奇跡の御業,主の業を見てきていない世代のことを考え,「これら主がなさった偉大なみわざのすべてを自分の目で見たのは,あなたがたである」(7)と言い,主の御業を見て触れてきた者が語り継ぐ責任があり,その上で神が備えておられる約束の地を目指すように勧めたのでした.
私たちはいつしか今まで歩んで来たことを自分の功績のように語り,主の恵みを数えることを忘れてしまっていないかと思うことがあります.それはついには次世代への信仰継承にも影響を与えることあり得ることを覚え,謙遜に,一つ一つのことを感謝しつつ,主に従い歩む者となれるよう祈っていきましょう.