6月25日 救いをもたらす神の力

ローマ人への手紙1章13節~17節

使徒パウロは世界宣教における先駆的な働きをし,第一次伝道旅行から第三次伝道旅行までの間に宣教地は拡大し,その間,時には長期間腰を据えて伝道していきました.しかし,ローマへ行きたいと願いながらも,まだ,その地を踏むことが出来ずにいました.ローマ人への手紙の書き出しにおいて,そんなパウロの積年の願いが率直に書き記されています.何度も妨害と挫折に会いながらも決して諦めることなくローマを目指した理由の第一は,「私は,ギリシア人にも未開人にも,知識のある人にも知識のない人にも負い目のある者です」(14)と言い,どのような人にも福音を伝えていく負い目(使命)が絶えず心にあったことが分かります.第二に,「私は福音を恥としません.福音は,ユダヤ人をはじめギリシャ人にも,信じるすべての人に救いをもたらす神の力です.」(16)と言い,福音の恵み,その救いをもたらす神の力のあらわれを,当時の世界の中心地ローマでも見たいと心から願っていたのでした.やがてそれは実現し,そして,今日,私たちのもとにも福音は宣べ伝えられてきました.これからも一層,福音による神の力のあらわれを願い,主を証ししていきましょう.

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