11月7日 今なお望みがあるとは
エズラ記10章1節~44節
イスラエルの民の中にあった雑婚問題は深刻で,民の代表者たちをはじめ,祭司,レビ人にまでも及んでいました.エズラが気力を失いながらも祈りをささげていく時,涙ながらに多くの民たちが集まってきて悔い改めの姿勢を示しました.そのような中で,シェカンヤが提案したことは,「私たちの神の命令を恐れかしこむ人々の勧告に従って,これらの妻たちと,その子供たちをみな追い出しましょう.律法に従ってこれを行いましょう」 (3)ということでした.常識的にはあまりに唐突とも思えることでしたが,神の律法に従うことを優先して実行に移していきました.10章の最後は,律法に背いた雑婚を解消した人々の名簿として記録され,エズラ記は終わっています.この終わり方は,後の時代に生かしていくべき痛みの歴史として終わっているのです.