11月10日 不正な秤と欺きの重り石
ミカ書6章9節~16節[ビデオメッセージは⇒こちら]
ミカ書6章後半は、神のさばきについて語られています。
主が民をさばかずにおれないその最も大きな理由は、「不正な秤と、 欺きの重り石の袋を、誤りなしとすることが、わたしにできるだろうか。」(11)という言葉に集約されます。主は、聖なる故に不正に対しては正しくさばきを下さなければならないからです。預言者ミカが遣わされたのも、「まだ、悪しき者の家には、不正の財宝と、のろわれた升目不足の升があるではないか。」(5)と指摘されているように、民のうちに不正が色濃くはびこっていたからでした。
「秤」、「重り石」は、取引の公平性を保っために不可欠な道具でしたが、これが欺きの種となっており、物の流通自体が適正に行われていませんでした。こうした不正が、民の貧富の差を生み、偽りが社会全体にはびこっていたのです。
主はこの状況に対して、流通する地の収穫物を得ることが出来なくなると厳しく警告を与えました(13~15)。さらに、「あなたはオムリの捉と、アハブの家のすべての慣わしを守った。あなたがたは、彼らのはかりごとに従って歩んだ。」(16)と、偶像礼拝に歩むことを厳しく戒め、これが最も大きな背信の罪であることを示されたのでした。
私たちも不正から離れ、偶像礼拝の罪を犯すことのないよう、主のみことばに聞きつつ歩んでまいりましょう。