7月9日 力強い主の御手によって
出エジプト記13章1節~16節
出エジプト記13章では,1つのことばが繰り返し出て来ます.それは,「力強い御手によって」ということばであり,今日の箇所だけでも4回も繰り返されています.この「力強い御手」とは,神の御手の業のことであり,具体的には,出エジプト記12章までに語られてきた,エジプトで苦役に苦しむイスラエルの民を主が顧みられ,エジプトに10の災いを下され,最後にはエジプト人の長子・家畜の初子に至るまで打たれ,この結果,イスラエルの民がエジプトを脱出することになった出来事を指しています.
この出来事を記念して,後の時代まで続く「過ぎ越し」の規定を13章で確認するように記されているのです.主なる神がモーセを通して繰り返し語られているのは,エジプトの地で奴隷として扱われていた者たちを導き出された主に従い,主の贖いを覚えて「過ぎ越し」を祝い,どのような時にも,主にあって約束の地を目指すようにということでした.今日,私たちも主の御手に導かれ従っていく者とならせて頂きましょう.