10月26日 主の栄光が宮に満ちて
歴代誌第二5章1節~14節
◇ソロモンが神の宮(神殿)の建設を終えて、まず、取り掛かったのは、主の宮における祭儀等に用いる器具などを運び入れることでした。そして、最後は、神の箱をレビ人たちが担ぎ上げて主の宮に運び入れていきました。この時、民の長老全員が同行し、祭司たち、レピ人たちが列をなして運んでんいる様子は壮観なものだったと思われます。神の箱を運び上る光景は、単に運ぶということだけでなく、箱の前で多くの羊や牛のいけにえを献げ、祈り、礼拝を献げながら運んでいったということで、他に例のないイスラエルの民全体、国家レベルの行事のような様相をもっていたことが伺えます。
◇神の箱を最後に安置する場所は、神殿の最奥部の至聖所であり、そこは人が立ち入ることが禁じられている場所でした。このため、神の箱は非常に長い担ぎ棒をもって至聖所に中に運び入れられ、その棒はそのままにされました。それほどまでに厳格に運び入れた後、指図されたということではなく、祭司たち全員が聖別して立ち、多くの歌うたいや楽器を奏でる者たちによって主を賛美しました。「主はまことにいっくしみ深い。その恵みはとこしえまで。」(13)と賛美し、「そのとき、雲がその宮、すなわち主の宮に満ちた。」(13)とあります。雲は主の臨在の象徴であり、はじめて神の宮として主の栄光が満ちたのでした。(14)

