10月19日 さあ,主の家に行こう
詩編122篇1節~9節
◇詩篇120篇から133篇までは表題として「都上りの歌」とありますが、イスラエルの民の巡礼者たちは、エルサレムの神の宮を目指して、これらの詩編を賛美しつつ歩んだものと思われます。
◇詩篇122篇の冒頭には、「さあ 主の家に行こう」と声を上げ、人々が神の都、主の家のある都を喜びながら目指していた姿が目に浮かんでくるような思いがします。
◇また、「エルサレム それは 一つによくまとまった都として建てられている。」(3)と歌われています。一つにまとまっているとは、都に上っていく多くの民の姿そのものが、ひとつとなっていることを現していることが伺えます。今日、私たちがそれぞれの場所に置かれていても、主を礼拝するためにひとつの教会に集まってきている姿に、かっての都上りの姿を思い起こさせてくださるのではないでしょうか。
◇6節からは「エルサレムの平和のために祈れ」とあります。主の宮を中心に、その内と外、城壁の外にまで平和があるようにと祈り、賛美がささげられていたことが分かります。そして、この平和の祈りこそが、今日の教会にも受け継がれ、祈られるように勧められていると思います。「私の兄弟 友のために さあ私は言おう。『あなたのうちに 平和があるように。』」(8)とあるように、まずは私たちの身近な人々のことを覚えて平和と幸いを祈っていきたいと思います。