1月26日 行くにも帰るにも
詩編121編1節~8節
◇詩篇121篇は表題に「都上りの歌」とあるように、主の宮へ上って行く巡礼者たちに旅の途上で親しまれ歌われていた歌でした。
◇『私は山に向かって目を上げる。私の助けはどこから来るのか。私の助けは主から来る。天地を造られたお方から。」(1~2)と冒頭から歌われているのは、エルサレム神殿は山地にありましたから、巡礼の旅すがら山々の頂きを見ながら、天地万物を造られた創造主を崇め、主なる神の助けをいただきながら歩む旅路であったということが伺えます。巡礼者たちはその旅路にあって主の守りを願い、確かに主の助けを実感していたのではないでしょうか。
◇「主はあなたを 行くにも帰るにも今よりとこしえまで守られる。」(8)と歌われて詩篇121篇は締めくくられていますが、ここには、単なる主の宮への巡礼の旅路だけでなく、人生のあらゆる場面で、神が私たちと共にあり、その歩みを守られ、確かなものとしてくださるという信仰者としての確信が込められています。
◇私たちも今日、この場を一時離れ、新会堂建設が終了後、再び戻ってきたいと思いますが、この旅路のすべてにおいて、主の守りと導きを期待して歩んで参りたいと思います。