12月22日 羊飼いにもたらされた喜び

ルカの福音書2章8節~20節

 今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。」(11)との主の使いのことばに、最初、羊飼いたちはひどく恐れましたが、彼らは、救い主の誕生に、最初に居合わせた人々となりました。
 羊飼いという職業は当時のユダヤ人社会においては決して恵まれた人々ではありませんでした。彼らの多くは羊と共に野宿し、その日暮らしというところがありました。そんな羊飼いたちが、家畜小屋にお生まれになった救い主を見出すことになったということは、神のご摂理であったと思われます。それにしても羊飼いたちは、主の使いが「あなたがたのための救い主がお生まれになりました」と語った、「あなたがた」という言葉に、自分たちのような者が含まれていると思ったのはどうしてなのだろうかと思わされます。当時の社会では、彼らはあまり顧みられることのなかった人たちだったからです。しかし、この時彼らは、はっきりと主の使いの言葉を受けとめ、さらに、救い主を探し求めに出かけて行ったのです。
 今も福音は、探し求めていく人々のために語られているメッセージであると思いまず。クリスマスの良きおとずれが、求めていく者に等しく祝福をもって臨んでくださっているということを覚えたいと思います。

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