12月8日 小さな者を用いられる神を賛美する
ルカの福音書1章26節~56節
マリアへの受胎告知は神の救いの幕開けでした。大いなる神の御業がはじめ
られようとしている一方で、この事態を呑み込めず困惑しているマリアでした。
誰でも、状況が分からず、ましてや不思議な光景を前にしてどうしたら良いか分
からなくなるのはすごく当然のことと思います。
しかし、最終的にマリアは告げられた一部始終を受けとめて、「ご覧くださ
い。私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりま
すように。」(38)と告白しました。すべてが分かったというよりは、分からない
けれでも、自分が突然に身重となっていくことも実感がなくても、「あなたのお
ことばどおり」と言うことが出来た信仰に学びたいと思います。
マリアは一連の出来事を受けとめて、神へと賛美をささげていく(マリアの讃
歌、46-55節)中で、「この卑しいはしために目を留めてくださったからで
す。」(48)と賛美しています。神の壮大なご計画は、時に、最も小さな者を通し
て御業がなされていくという側面があることを思います。重要なことは、神の
導きにゆだねていく信仰がもとめられていくという点です。神への全幅の信頼
をもって、一歩を踏み出していくことが出来るように備えてまいりましょう。