9月1日 預言者ミカの悲しみ

ミカ書1章1節~16節[ビデオメッセージは⇒こちら

預言者ミカは預言者イザヤとほぼ同時期に活躍した預言者で、北イスラエル王国がアッシリアによって滅ぼされるように、やがて南ユダ王国もバビロンによって滅ぼされていくことを警告していきました。
1章1節では「モレシェテ人ミカにあった主のことば」とミカの紹介がなされていますが、モレシェテという土地は、かつて他民族の侵略を受け失われた地でした。つまり、ミカ自身が侵略された地を郷里に持つ預言者だったのです。
郷里を失う喪失感は人の人生に大きな影響を与え、希望をも失ってしまうものですが、ミカはそのような喪失感による悲しみを持ちながら、現在迫って来ている南ユダに対する神のさばきを告げていったのです。しかし、ミカの預言のことばに、当時の人々は、耳を貸さず、私腹を肥やし、神の律法に従おうとせず、霊的に堕落したような状態にありました。預言者ミカは民のこのような姿に嘆くだけでなく、自らの出身地を失う悲しみを、南ユダ王国に迫りくるパピロンによる侵略に重ねながら、主のことばを語っていったのでした。
今日、聖書を通して示されている主のことばを自分自身に向けて語られていることばであると自覚して、みことばに聞いていく者とならせて頂きたいと思います。

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