7月29日 荒削りのヤコブ
旧約聖書 創世記29章1節〜14節
ヤコブは羊の群れに水を飲ませるために集まっている人々に出会いました.そして,その人々のもとに,叔父のラバンの娘ラケルが羊の群れを導いてやってくるのを見ると,すでに井戸の前に集まっていた人々にヤコブは「ご覧なさい.日はまだ高いし,群れを集める時間でもありません.羊に水を飲ませて,また行って,群れをお飼いなさい 」(7)と言いました.このヤコブのことばの裏には,ラケルと2人きりになりたいという思いで人払いしようと考えて言っていたのと,その言葉使いもどこか上から目線で言う高慢さがにじみ出ているようなヤコブの姿が見え隠れしています.ベテルでの特別な主の臨在に触れ,主への献身を告白したヤコブでありながら,どこか人格的には荒削りな者であったことが分かります.しかし,主はこの旅の目的に近づけて確かな神のご計画は進められていったのです.